(50音順 敬称略)
新居昭乃
tico moon のおふたりの音楽に触れるといつも胸がいっぱいになります。
深い寛容に包まれて、身も心も安心しきって、
おふたりにしか見つけられない美しい場所や可愛らしいものをひとつずつ、
そっと手を引くように見せてもらえるから。
自然と自分も優しい気持ちになったり、力が湧いてきたりします。
アルバム「虹へ」、1曲ずつ大事に聞かせてもらって、
知らなかった世界を少しずつ歩いて、
また新しいキラキラした物事をたくさん教えてもらいました。
友加さんが歌うタイトル曲の「虹へ」、本当に素敵な曲ですね。
いつか元気をなくすようなことがあっても、
息を吸って空を見上げてみようとおもいます。
南佳子氏の銅版画が、音楽にとても合っていますね。
小池光子さんの歌声にも聞き惚れてしまいます。
個人的に大好きなベースの千ヶ崎さんが参加されていて嬉しかったですw!
おおはた雄一
どうして「虹へ」という曲にこんなにも
心奪われるのだろう。
失われてしまった何かを思ったり、
未来を見つめる少女の横顔が浮かんだり…
このアルバムを聴いて、最初に感じたのは
力強さでした。野性味、と言うと少し大げさかもしれないけれど、柔らかなtico moonが持っている芯の強さは結成20年、10枚の作品、そして全国を回り続けるツアーにも表れていると思います。それがないと、こんなに繊細な表現はできない。
そんな愛すべき頑固さを持つ職人肌の彼らが見せ始めた、鮮やかな進化のはじまり。
僕は個人的にそんな意思を受けとって、とても嬉しくなりました。
手紙社 北島勲
タイトルナンバーの『虹へ』を聴いたときに、「なんて良い曲だ!」と思った。だから、久しぶりにtico moonのふたりと食事をしたときに、「『虹へ』は、tico moonの歴史に残る名曲ですよ!」とえらそうに叫んだ(ビールを飲んで気分が高揚していたので、何度も、何度も)。
「結成以来、一度のメンバーチェンジもなく……」というのは、ライブ中にMCをするときの影山さんの定番フレーズだ。tico moonがこの世に誕生してから20年。ふたりは変わらずにハープとギターを手にし、変わらずに麗しい音楽を届けてくれる。しかし、変わったこともある。いつからか、ハープの友加さんはライブの時にマイクをつけてヴォーカルも担当するようになった(影山さんとぼくの髪に白いものが増えてきたのも、変わったことのひとつだけれど)。
『虹へ』は、そんな友加さんがヴォーカルを務める曲。「雨は止むために降るんですよ、きっと」なんて、もみじ市という屋外イベントが雨で中止になったときに影山さんに強がって言ったことがあったけど、雨が降らねば虹も見えず。雨が降っても、雹が降っても、今後予期せぬ禍が来ても、きっとその向こうには虹が見えると信じて、ぼくたちはこれからもtico moonのふたりと、そして影山さんと友加さんが紡ぐ音楽と共に、歩いて行きたいと思う。20周年、本当におめでとうございます。
小池光子
やさしい音色のなかに、
静かな、しかし揺るぎない、音楽への敬意を感じます。
そのたびにわたしはうれしくなって、感謝します。
尊敬する大好きなふたりの大切な作品に、
わたしの歌を入れてもらえたことを、とっても光栄に思います。
近藤康平 ライブペインティングパフォーマー・絵描き
このcovid-19の時期に思ったのは当たり前に大切なものを当たり前に大切にしたいなということでした。
空とか雲とか鳥の鳴き声とか木漏れ日とか道端の草とかトカゲとか温かい飲み物とか通りすがりの親子とか公園で休むおじいさんおばあさんとか、、、。
僕たちがいつもの毎日で出会う全部。
そんなささやかなものを大切にできる人生こそがどんなにも素晴らしいものなんだろうと思います。
しかしそれはとても簡単なようでいてこの時代には意識をしない限り
どんどん失われていってしまうな感覚のような気もします。
そしてこのtico moonのアルバムはそんな感覚を僕たちに取り戻してくれる大切な扉になるんだと思います。この時代のこのタイミングでこのアルバムを出してくれたことに感謝です。
千ヶ崎学
大好きなtico moon、あの完璧なふたりのアンサンブルの中でベースにできることはあるのかな?簡単でないことは容易に想像がついたけど、結局はふたりのおおらかな演奏に包まれて何もかもがうまくいったと思います。何も自慢しているわけではありません。影やんの無垢さ(酔っ払ってる時だけではないよ)と友加さんの力強さ、ふたりのあの美しい音色と息づかいこそがtico moonそのものなのです。参加できてとても嬉しいです。20周年おめでとう!
中川理沙
どんなに疲れていても落ち込んでいても、このアルバムを聴いていると、目に映る景色が愛おしく見えてくる。色を変えて心を変えて、喜びに満ち溢れた気持ちや命や優しい世界があることを思い出す。なんて美しい音楽なんだろう。私にとって今、必要な音楽でした。
ゆかさんの歌、やわらかくてあたたかくて本当に天使みたいで泣いてしまいます。会うといつも穏やかで優しくてかわいくて、音を鳴らすとストイックでかっこいいお2人のことが大好きです!!20 周年おめでとうございます。これからこの作品がたくさんの人の耳に、心に届くことが嬉しくて楽しみです。
空気公団 山崎ゆかり
朝の清々しさの中、聴こえてくる。
それは新しい気持ちと、音楽。
街の鳥たちのさえずりをもまとって。
tico moonの音楽は言う。
さあ次はどんな景色を聴かせましょうか。
どんな香りがお好みですか。
僕は思う。
ずっとぶれないってこういうことだよな。
音が呼吸に浸透していくのを見た気がしてならない。
湯川潮音
ticomoonのお二人の奏でるアンサンブルは
目が覚めるほど鮮やかで、時に凛として。
静かな夜の瞬きのようでもあって。
どんな気持ちのときにでもそよ風のように寄り添ってくれる。
けれど、それが自然にできるのは、
一日やニ日で成り立たない
途方もなく地道な歩みがあるんだろうなあと、
一緒に演奏させていただく度に思います。
お二人だからこそ出来るもの。
益々懐深く、ずっと聴いていたくなるアルバムに魅了されました。
影山さん、ゆかさん、活動20周年おめでとうございます!
遊佐未森
結成20周年&ニューアルバムのリリースおめでとうございます!
タイトルチューンの「虹へ」の友加さんの一声目「あ」を聴いて、
声の調子が良さそうで、そのリラックスした力みのない響きから
このアルバムに満ちる新しい息吹までもがすぐに伝わってくるようでした。
影山さんとふたり手を携えて、素敵な作品を作り続けておられること。
こうして近くで感じさせてもらえるのはとても嬉しく、
そして時に励まされたりもしています。
アルバムジャケットの鳥たちが囀るように、自由に空へ音楽を響かせ、tico moonが美しい虹を架けてくれます。